新横綱稀勢の里は何勝できるか?歴代横綱昇進直後の成績から考える

第72代新横綱の稀勢の里関、
明治神宮での奉納土俵入りも終え、
新横綱としての初出場する3月場所を待つ事になりました。

新横綱として何勝できるのか?
とても気になりますね。
近年の横綱が昇進直後に何勝しているのか?
その辺からも、稀勢の里が何勝できるのか考えてみたいと思います。

◆目次
・現在の新横綱稀勢の里
・過去の新横綱昇進直後の成績
・稀勢の里は、3月場所で何番勝てるのか?

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*http://mainichi.jp/articles/20160725/k00/00m/050/024000cより引用*

現在の新横綱稀勢の里



横綱昇進直後の稀勢の里関ですが、
状態はとてもよいと思います。

まずは怪我がないのが素晴らしいですね。
「無事これ名馬」とはよく言ったものですが、
怪我や病気をしていない点は、
稀勢の里としてとても良い点だと思います。

当たり前ですが、身体に故障があると力がでません

現役力士ではあれだけ強かった大関照ノ富士が、
膝の故障に苦しみ8勝7敗と負け越しを繰り返しています。

一時は強い白鵬と互角に戦い、
次の横綱に一番近い力士であっただけに、
怪我と言うのは怖いと思います。

見ていて下半身に踏ん張りがきかず、
相撲になっていません。

まさに別人です。

私も膝を故障したので、動けない歯がゆさが少しわかります。

病気も同様で、現伊勢ヶ浜親方の横綱旭富士は、
内蔵疾患で昇進後本来の力を出す事が出来ませんでした。


その点大きな致命傷になる怪我や病気がないという点は、
大きな利点だといえます。


もう一つは、自分の型を持っているという点です。
最近は左四つの型が板についており、
右上手を引いた時の安定感は、
素晴らしい者があります。

自分の型=勝ちパターンを持つ事で、
勝ち星が安定します。

大関豪栄道は、昇進直後なかなか結果が出ませんでしたが、
型がなかったのが一つの理由だと思います。
勿論怪我もあるのですが。

強烈な左のおっつけもありますが、
2016年(平成28年)の年間最多勝を獲得できたのも、
左四つの型を身につけたのが大きいと言えます。

近年の横綱も多くは型を持っていますよね。
白鵬であれば右四つ
ただ白鵬は自在性があるので、
何でも取れますよね。

日馬富士は、鋭い立合いからの右喉輪、上手出し投げ
(最近は肘が悪く見られませんが)

武蔵丸であれば、太い腕での右差し、
朝青龍は左四つ
貴乃花は右四つ
などですね。

大関でも長く現役を務めた魁皇などは、
左四つ右上手という型があったからこそ、
長く大関の地位を守り、現役を続けられたのだと思います。

体調もよい、得意の型もある、
そういった意味で稀勢の里関は、
いいコンディションであると言えますね。

続いて、過去の横綱達の昇進後のデータから、
新横綱の場所がどうなるのか考えて見ます。

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過去の新横綱昇進直後の成績



それでは、直近の横綱達の横綱昇進前、
昇進直後の成績を見てみましょう

     前々場所      前場所 昇進直後
鶴竜   14勝1敗     14勝1敗(優勝) 9勝6敗
日馬富士 15勝0敗(優勝) 15勝0敗(優勝) 9勝6敗
白鵬   13勝2敗(優勝) 15勝0敗(優勝) 11勝4敗
朝青龍  14勝1敗(優勝) 14勝1敗(優勝) 10勝5敗
武蔵丸  13勝2敗(優勝) 13勝2敗(優勝) 12勝3敗
若乃花  14勝1敗(優勝) 12勝3敗(優勝) 10勝5敗
貴乃花  15勝0敗(優勝) 15勝0敗(優勝) 13勝2敗(優勝)
曙    14勝1敗(優勝) 13 勝2敗(優勝) 10勝5敗
旭富士  14勝1敗(優勝) 14勝1敗(優勝) 13勝2敗


見るとわかりますが、
横綱昇進直後の場所は多くの横綱の生成期が低迷しています。

優勝したのは最近では、貴乃花位のもので、
大方が力を出せない状況が多いですね。

この時期の貴乃花の凄さは、
こうした数字からも改めて感じますね。


白鵬ですら、11番勝つのがやっとという状況で、
新横綱としてのプレッシャーが大きくのしかかるのだと思います。



稀勢の里は、3月場所で何番勝てるのか?



前述の悪いデータもありつつ、
稀勢の里は何番勝てるのでしょうか?

前の横綱9人の平均勝ち星が11勝なので、
12勝あげれば、上出来なのでないかと思います。

気になるのは、稀勢の里のメンタルですね。

今回の優勝、横綱昇進でメンタル的にも一皮向けたと、
されていますが、今度は綱の重責がのしかかります。

71代横綱鶴竜が横綱昇進した折、
師匠の井筒親方は、「これからが大変だ」
と本音を漏らしていました。

負けが込めば引退という立場なので、
常に安定した成績を残す事が求められます。

また、周囲の期待も相当な者があります。

1月27日の明治神宮奉納土俵入りでは、
なんと至上2位の来場者数であったといわれています。

相撲ブームが続いている中ではありますが、
周囲の期待の大きさが伺えます。

元々真面目な性格なので、
期待をプレッシャーと過度に感じてしまわないか心配です。

これまでも、「力をだせずに負ける相撲」が
とても多かったので、
いかにプレッシャーと向き合うかが鍵だと思います。

私が思うのは、序盤の取りこぼしをいかに少なくするかです。
初日、二日目あたりがポイントとなるでしょう。

恐らくガチガチの状態で土俵に上がることになるので、
その中でいかに勝ち星を拾えるかが重要です。

新横綱としての3月場所、いったい何勝できるのか?

歴代横綱のデータをみても、
苦しい展開が予想されます。

私は期待を込めて、12勝3敗と予想します。
優勝じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、
それほど甘い世界ではないのが厳しい所です。

終盤まで優勝争いに絡めれば、
新横綱としての責務は十分に果たしたといえるのではないでしょうか。

11勝でも及第点だと思います。

稀勢の里フィーバーはしばらく続きそうですが、
それくらいの気持ちで楽にとって欲しいですね。

そのほうが勝ち星をより伸ばせる可能性が高いです。

3月場所は、恐らく先場所途中休場の日馬富士、鶴竜の出場はまだわかりませんし、
豪栄道、照ノ富士も故障で万全ではありません。

何度も言いますが力さえ出せれば、
勝ち星は伸びると思いますね。

うまくプレッシャーと付き合って欲しいです。

以上、新横綱稀勢の里が昇進後初となる、
3月場所で何番勝てるか考えて見ました。